空き家から発生する火災が近年問題となって騒がれることが増えてきました。
相続などで空き家を所有している方にとって火災は大きな心配事の1つでしょう。
しかし、誰も住んでいないはずなのになぜ火災が起きるのか疑問に思うことは多いですよね。
今回は、空き家で火災が発生した場合の原因と対策や、実際に火災が起きた際に誰が責任を負うことになるのかについてお話をしていきます。
空き家で火災が発生する原因とは
人が住んでおらず火を使うこともないため、火災が発生しづらいイメージがあるのですがなぜ火災が起きるのでしょうか。
以下で見ていきましょう。
空き家火災の出火原因
●タバコのポイ捨て
●放火
●ガス漏れなどによる爆発
●配線器具のトラブルによる出火
このように空き家の火災の原因はいろいろあるのですが、もっとも多い原因は『放火』です。
管理されていない空き家は放火犯が狙う要件をすべて満たすため、注意が必要です。
空き家で火災を発生させないための対策について
火災対策でもっとも有効な対策としては、空き家を放置せず適切な管理をすることです。
そのほか、空き家の管理では次のようなことに注意してください。
●気軽に人が出入りできないよう施錠をきちんとする
●火種になる燃えやすいものを周囲に置かないようにする
●ガスや電気は確実に遮断し、灯油などの危険物は置かない
また、空き家が遠方にある場合などは管理をすることが物理的にも難しいこともありますよね。
そういった場合は、管理会社などと契約をし空き家管理を依頼するようにしましょう。
管理会社と契約をすると、定期的に報告がくるため安心です。
空き家での火災発生時に持ち主が負う責任とは
所有する空き家が火事にあった場合、賠償責任がどのようになるのかということは非常に気になります。
民法七〇九条では、他人の行為または物により権利を侵害された者が、侵害からの救済を求めることができるとされています。
この法律に従うならば、隣の空き家からの火事が原因で自宅が燃えてしまった場合は損害賠償請求ができることになります。
ただ、日本には失火責任法とういう法律があります。
この法律では、「民法七〇九条の規定は失火の場合にはこれを適用せず。ただし、失火者に重大なる過失ありたるときはこの限りではあらず」とされています。
この法律により、損害賠償責任は負わなくて良いことになります。
ただ、この法律では後段で失火者に重大な過失がある場合この限りではないとしています。
火災があった場合は持ち主は瑕疵がなかったことを証明する必要があるため注意が必要です。
まとめ
空き家での火災の原因で最も多いものは、放火になります。
管理されていない空き家は放火のリスクが高くなるため、管理会社などを利用しきちんと管理をすることが重要です。
失火責任法により損害賠償責任は免除されることが多いですが、そのためには瑕疵がないということを証明しなくてはなりません。
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